宇治電化学工業株式会社
土佐から輝く世界へ!
研磨で生活を支える宇治電化学工業
車のホイールや金属製カトラリー、楽器など見た目を良くするためだけではない。機器の精度を高めるためにも活用され、製品のサイズや材質によってオーダーメイドの研磨剤提案が必要となる。
宇治電化学工業では、メリハリをつけたプライベートの時間を充実したものにできる働き方も特徴だという。
輝く金属や艶々の木製品。そのほとんどは研磨の工程を経て美しい状態で流通する。普段目にしない工作機械など緻密な精度が求められる機械部品においても精度を高めるために「研磨」が重要となる。聞き馴染みのないものでありながら、私たちのそばで様々な活用をされているのだ。
研磨材や研磨機の製造・販売・提案を行うのが「宇治電化学工業」だ。顧客の求めに応じた機械製造や研磨剤の提案を得意とし、材質や大きさに合わせ、データを元に最適な組み合わせを考案する。 理工系出身者が多いが、実は文系出身者もいる。入社23年目の中田さんは文系畑から営業職を15年勤め、現在は受託加工課課長として工場を統括する。研磨材製造技術を活かし、素材の粉砕業務を担当。何気なく日常で使っている金属製品や木製品に研磨材・研磨機メーカーとして携わることができるところが面白いと語る。有名メーカーの製品開発にも関わり、「縁の下の力持ち」として研磨でものづくりを支える。営業から製造現場へと異動したが、「製造もお客様と関わる仕事」として課題解決とより良い製品づくりを行い続ける。
入社5年目の遠藤さんは、大学で電気工学を専攻。高知県で、その知識や資格を活かせる企業としり入社を決めた。現在は、自社の製造機械・設備の電気系統の点検修理など社内メンテナンスを中心に担当する。納品する研磨機の配線などで需要があるといい、役に立てるのが嬉しいと語ってくれた。
工場内の製造ラインはどこか1ヵ所で問題が起きると全てがストップ。そのため、すぐ対応して直さなければならない大変さはあるが、必要とされる仕事へのやりがいを感じている。「コミュニケーションは苦手」という遠藤さんだが、仕事を通じて周りの仲間と会話を楽しめるようになったといい、中田さんとも和やかに談笑していたのが印象的だった。
長く勤める方が多く、年齢幅は広い。しかし、厳しい上下関係はなく和やかに笑顔が溢れ、古くからある鉄工所というイメージとは異なる。「その秘訣は」と問うと、8時から16時15分という短めの業務時間、有休消化率が高く働きやすいところではないかとのことだ。西山グループでもあり、毎年よさこい祭りに参加する従業員もいる。プライベートの時間で自分を「磨き」、仕事に集中できるからこその社風なのかもしれない。 世界で初めて製造に成功した「トサエメリーエキストラ」は長きにわたり国内外の「削る・磨く」を担ってきた。きめ細やかなサービス提供のため、海外の顧客のもとへも直接出向き、ニーズ・シーズに合わせた提案を行う。グローバルに働くこともできるのが特徴だ。
ものづくりが好き。集中して取り組みたい。仕事もプライベートも、どちらも楽しみたい。そうした願いを叶えることのできる職場だ。