株式会社太陽
日本の農業を支える耕うん爪の トップメーカーとして歩みつつ、 農作業の効率化や環境へも貢献し 世界から信頼を獲得している会社。
米づくりや畑作業に欠かせない土を耕す作業「耕うん」。現在では、トラクタのロータリに耕うん爪を取り付けて行う「ロータリ耕」が主流。その耕うん爪の製造で全国シェア40%を占めているのが株式会社太陽だ。
耕うん爪で全国トップシェアを誇る株式会社太陽の発展には、高知の伝統的特産品である土佐打刃物の存在も忘れてはならない。明治後期にはその名が県外に知られるようになった土佐打刃物。同社はそれらを取り扱う金物問屋がルーツだ。昭和に入り、農業用打刃物の本格的な製造販売をスタート。戦後の農地改革を経て、農業の機械化が進むと、耕うん爪の改良が急務となった。そこで中国の青竜刀をヒントに生まれたのが、ナタ状の耕うん爪「なた爪」。現在でもこのなた爪を改良した様々な耕うん爪が製造され、農作業の現場で活躍している。
1952年(昭和27年)のなた爪の開発以降、農作物に重要な土づくりの分野で、新製品の開発・製造を続けている同社。トラクタに装着されたロータリによる耕うん作業は、地域や作物ごとに耕うん爪も異なる。全国各地からのニーズに応えるように耕うん爪のシリーズも増え、いずれも作業効率の高さ、耐久性から絶大な信頼を得ている。なかでも1981年(昭和56年)販売の耕うん爪「青い爪」は、改良を重ねて、発売以来ロングセラーを続ける看板商品。
現在同社では、日本で培ったノウハウを活かし、世界へと目を向けている。特に、世界1位の耕地面積がありながら、農業の機械化が課題であるインドでは2013年(平成25年)に現地法人を設立。徐々に販路を広げつつある。その一方で、野菜類の袋詰め機など独自の農作業効率化製品の製造、廃油の再資源化を可能にしたボイラーなど環境機器の製造も手がけ、あらゆる側面から農業の進歩に貢献することも怠らない。
そんな躍進著しい同社で、九州エリアの営業を担っているのが森田颯人さん(入社5年目)。就職ガイダンスで同社の営業職に興味を抱いたことがきっかけで入社し、現在は若手ながらも熊本県の営業所を拠点に活躍している。「営業職は様々な知識やコミュニケーション能力が必要な仕事ですが、会社の指導もしっかりしていますし、先輩や上司も温かい方ばかりです」と語る森田さん。また、最近はお客さんと仕事以外の付き合いも増 え「仕事を通じて地域の方々と交流の輪を広げていきたい」と意気込みを教えてくれた。
このように忙しく業務をこなす社員たちに活性化を促すため、若手社員を中心にイベントを企画するのが使命観委員。家族も会社に招いて一緒に楽しむバーベキューや日帰りバスツアー、ダーツ大会等を企画して、気分転換と共に社員の結束力を高めるのに一役買っている。
さらに同社では、業務のムダ・ムラ・ムリをなくす改善を提案する「改善提案制度」を実施。これにより社員のモチベーションアップと生産性向上に繋げている。実際に若手社員からの提案も活発だ。その一方で、特筆すべきは年間休日の多さ。これにより公私ともに社員の充実感を高めている。
時に厳しく時に楽しく社員一丸となって「世界一の耕うん爪メーカー」という目標に邁進する株式会社太陽。この会社を舞台に自分の力を思い切り試してみてはいかがだろうか。