株式会社 新来島高知重工
↑高知県最大の造船所「新来島高知重工」。「土佐の海から、世界の海へ。優れた造船技術で大きな社会貢献を。」をモットーに、プロフェッショナルな仕事で世界の物流を支える。
土佐の海から、世界の海へ
優れた造船技術で大きな社会貢献を
土佐から発信する地場産業として前進を続ける造船企業「新来島高知重工」。新造船部門、陸機部門の2部門を柱に多様化するニーズに応え、永年培われたノウハウを基に、造船の未来を拓く!
昔から造船技術が発達し、高い技術力を誇ることでも知られている日本。世界の物流の約7割を占める海運(船舶)は、まさに日本の優秀な造船所が支えていると言えるだろう。そして、高知県内最大の造船所である「新来島高知重工」も、日本から世界の海運を牽引している企業のひとつだ。モットーは「土佐の海から、世界の海へ」。自分たちの造り上げた船が、世界の海運で活躍する。そんな大きな使命を原動力に、多くの社員たちが、造船というものづくりに関わっている。
同社が担う製造の多くはオーダーメイド。そのためオンライン化や自動化が難しく、どうしても現場では人の力が必要になる。しかし一方で、自分の手作業や力量に影響する部分が多いということは、自分たちの手で造り上げていくという実感が持てるということ。人の力によって大きな船が徐々に組み立てられていく光景は、ものづくりを愛する全スタッフの心をくすぐっている。
コンテナ船に、自動車運搬船、冷凍運搬船など多種多様な船舶の建造実績を持つ同社だが、最も得意とするのは1万トン~4万トンクラスの「バルクキャリア(ばら積み貨物船)」の建造だ。近年はアジア諸国をはじめとする経済発展が著しく、とりわけ貨物船に対する需要も高まっている。そのため貨物船の分野でたゆまぬ努力とそれに伴う実績を築きあげてきた同社では、「設計」から「引き渡し」までの間、それぞれのセクションのプロフェッショナル達が、永年培ってきた技術を発揮し、高水準の船づくりを実現。多様化する様々なニーズに応えるべく研鑽と努力を重ねている。
またこのように、一つの船の建造に様々なプロが関わるという部分は、造船業特有の面白さでもある。皆さんは、船の建造に10の工程があるのをご存知だろうか? 船の建造には、まずはじめに「設計」があり、そこから陸上にて「加工」や「組み立て」が行われ、続けて、この組み立てたものに対して「ブロック艤装」、「ブロック塗装」、「ブロック搭載」が施される。工期中盤では組み上がったものを海上へ浮かべる「進水」という工程があり、以降は海上にて行われる「艤装工事」や「海上試運転」を経て、海へと旅立っていく。
長期的で緻密な設計プランを要する船の建造だが、同社ではこれらの工程のひとつ一つを、それぞれのプロフェッショナルたちが支えている。ゆえに、同社の働き方はひとつではなく、多くのスタッフたちも、様々なセクションの中で、自分の得意分野を活かせるフィールドを見つけて働いている。
船の建造は「総合建造物」を造ること。ものづくりが好きな方はもちろん、人々の生活を支える大きな役割を担う「船づくり」に関わってみたいという方は、ぜひこれまで学校で培ってきたことや、自分だけの長所を活かして働くという職業選択をイメージしてみて欲しい。自分たちで造り上げた大きな船が、大勢の人の役に立ち、大きく世界を動かす。そんなダイナミックなやりがいが、きっと原動力になってくれる。