高知医療生活協同組合
医事・管理・運営する高知生協病院。
健康づくりを通じて、くらしと街づくりに貢献していく
「高知医療生活協同組合」と聞いて思い浮かべる業務はどんなものだろう。医療機関・介護事業所などを所有・運営し、医療経営マネジメントスタッフとして診療〜管理に携わるほか、生協だからこその大切な役割が見えてきた。組合員とともに地域の諸問題を解決する取り組みとは。
その名の通り、医療・福祉に関わる「高知医療生活協同組合」。地域の人々がそれぞれの健康と生活に関わる問題をもちより、解決する自治的組織として成り立った。高知生協病院など県内の医療機関4カ所や介護事業所10カ所を運営。さらに、職員は生協を担う組合員(住民)と協同で諸問題を解決するための事業と地域活動を行っている。理念は「健康をつくる。平和をつくる。いのち輝く社会をつくる」。
事業部署としては、受付・会計を担う「医事課」、施設管理を主に担当する「総務課」、患者情報の登録や医局秘書としての役割を持つ「運営企画課」、地域での健康づくり活動など企業理念を抱えている「健康まちづくり課」と、総合事務職としての幅は広い。ローテーションで各部門を担当・経験していく。入職後3年はサポーター制度として、別部署の先輩がメンターとなり、精神面や業務面でサポートする。
事業としての医療経営で求められるものは、実務能力の高さだけではなく、実はコミュニケーション能力。専門職の多い病院内では、事務職員が潤 滑油代わりとして、スタッフコーディネートすることがしばしばあるという。「コミュニケーションは身につけていくもの」という考えのもと、年に1度、研究発表などを行う事務職員全体会を行っているほか、サポーター制度でのメンターは毎年別部署の先輩が交代で担当し、コミュニケーション能力を磨いていく。学びを支援する仕組みで総合事務職のプロを育成している組織と言えよう。
医療・介護などの事業だけではないのが特徴で、地域の健康づくりを進める組織であるのが「高知医療生活協同組合」である。子どもから高齢者まで多様な人がつながる場所が県内に約500カ所。健康づくり活動を進めることで介護予防を行う地域包括ケアを進めている。
今後、人生100年時代の到来でケアが求められていく医療・福祉の世界。1人ひとりが輝ける健康社会をつくるために日々活動を続けている。
健康づくりを通じて、くらしと街づくりに貢献していく
(左)高知生協病院 総務課 副課長
渡邊 理佐 (入職12年目)
(右)高知生協病院 事務次長
渡邊 悠介 (入職8年目)
課長になったタイミングでの妊娠。戸惑いましたが、喜んでくれる職員ばかりで安心して産休・育休を取得できました。同じように子育てをしながら働いている職員が多く、サポート体制が充実していると感じます。
本部事務局 健康まちづくり課
田村 慎太朗 (入職3年目)
東部地域を担当し、地域コミュニティ活動を行っています。班会で健康や福祉に関するセミナーを開くことがあるのですが、分かりやすく伝えるためにどうしたらいいか?を考えながら業務に励んでいます。組合員の方から学ぶことが多いです。
高知生協病院 運営企画課
井上 ことの (入職2年目)
運営企画課では、入退院カルテなどの情報管理を行うなど医局秘書としての役割が求められています。普段は患者さんと関わることのない仕事ですが、裏方として誇りを持って業務に励んでいます。