日之出産業 株式会社

次世代に向けた園芸施設の開発能力と製造技術で
高知の農業の発展を支え続ける企業
「鍬だてる農業から企てる農業へ」をモットーに、全国的にも珍しい施設園芸ハウス・温室の専業メーカーとして、高知県の基幹産業である施設園芸の発展を支え続けてきた「日之出産業 」。そこには、高度な提案力と先進技術を取り入れた開発力に加え、職人による細やかな技術力が必要不可欠!
温室やビニルハウスの設計、製造、販売、施工までを一貫して請負う「日之出産業」は、製造業でありながら、農業資材の商社として農業の発展に取り組んでいる。敷地内にある工場では、施設園芸に特化した製品のみを製造していて、製品づくりを行うプロフェッショナルが在籍する。「時代の変化とともに受注数の増減はあるものの、高知の一次産業と切っても切り離せない専門性の高い職業です」と話してくれたのは代表取締役の田島さん。
昨年は工場内の機械を一部刷新し、さらなる効率化と内製化の充実を図るとともに、経験値の少ない若手社員でもハイクオリティな部品の製造ができるよう整備した。未経験でもものづくりに興味のある人、施設園芸ハウスというニッチな業界から高知の産業を盛り立てていきたい人を求めている。
町田さんが入社したのは、今から20年前。建築関係の大学に進学し、就職活動をする中で、「転職してもいいや」という軽い気持ちもあったという。施設園芸ハウスは建築の知識も活かせる分野ではあったが、未知の世界。数年間は、与えられた業務をこなす日々だったが、次第に見積もりや現場の資金の流れが見えてくるようになった。自分の判断で動けるようになると、責任感が芽生え、利益につながる実感が仕事のやりがいへと変わっていった。
現在は、現場の管理から見積もりの取りまとめ、お客様との打ち合わせまで幅広く担当。心がけているのは「仕事を後回しにしないこと」。段取りよく、即時に電話をかける、そういった早い対応が信用につながることを、経験から学んできた。「日之出産業は、これが正解というのものがない自由度が高い会社です。だからこそ、新しい世代が入ってきたときに、その柔軟な発想を受け入れられる体制を整えていきたい」と語ってくれた。
冨岡さんは、現在入社11年目。「最初は建設会社だと思っていたんです。でも入ってみたら、農業資材を扱う会社だったので驚きました」と入社当時を振り返る。当初は、資材の名称や専門的な知識に戸惑う日々。農家さんの方が詳しいことも多く、焦りを感じながらも、年々仕事に慣れ、自信を深めていった。営業としての転機は、自分の担当クライアントを持ったとき。初めてハウスを建てたお客様から、リピートの依頼があり、再び仕事を任された経験が大きな自信につながった。
「自分がやってきたことは間違ってなかったんだ」と、成長を実感した瞬間だったという。常にお客様の予算内で、できる限り希望以上の提案を心がけている冨岡さん。現在は、南国市・香南市・香美市エリアを主に担当していて、提案営業のほか、紹介案件も多い。「紹介につながるということは、信頼してもらっている証拠。だからこそ一つひとつの仕事を丁寧にやりたい」と意気込んだ。
